切り揃えの悪いそばを綺麗に並べて生舟に入れても不揃いは治りません。
また、切り揃えの良いそばでも、並べ方が悪いとバラバラに見えます。
なので、持ち方と並べ方は、そばが美味しく見えるための大事な最後の工程であり決して疎かにはできません。
これから、いくつかの入れ方を紹介しますので、色々体験し自分に合う方法を早く見つけて練習し、綺麗に入れるようになってください。
入れ方
最初に考えるのは、生舟に入れるとき、右手か左手のどちらかを決めます。次にその持ち手で、束の先から入れるか元から入れるかを決めます。
この二つが決まれば、切った後にそれぞれの持つ順番があります。
持ち方を説明する前に次のA~D
を決めておいてください。
① 右手で 先入れ(A)
② 右手で 元入れ(B)
③ 左手で 先入れ(C)
④ 左手で 元入れ(D)
※「先入れ・元入れ」の言葉は個人の表現です。
持ち方の手順
切ったそば、一束を想定した図面を下に表しました。
下図のオレンジ色イとロは、手で持つ位置と考えてください。
持ち方の注意点
・そばを切った後はどの人も最初に束イの部分を持ちます。次に第一の握りに移りますが、最初に持つのと第一の握りとは別に考えてください。
しかし、次の(B)と(D)の人は最初の持ち方から第一の握りにそのまま変化します。
・「粉をさばく」とは打粉を払い取ることです。
※最初の握りで、すぐ左手で束イを持つ人もいますので、自分に合うように文書を置き換えてください。
(A) の人は最初、右手で束イを持ちます。
1 第一の握り、左手ロを持ち、打粉をさばきます。
2 第二の握り、右手イを持ち、打粉をさばきます。
3 右手イを持ちながら舟に入れます。
(B) の人は最初、左手で束イを持ちます。
1 第一の握り、左手イを持ち、打粉をさばきます。
2 第二の握り、右手ロを持ち、打粉をさばきます。
3 右手ロを持ちながら舟に入れます。
(C) の人は最初、左手で束イを持ちます。
1 第一の握り、右手ロを持ち、打粉をさばきます。
2 第二の握り、左手イを持ち、打粉をさばきます。
3 左手イを持ちながら舟に入れます。
(D) の人は最初、右手で束イを持ちます。
1 第一の握り、右手イを持ち、打粉をさばきます。
2 第二の握り、左手ロを持ち、打粉をさばきます。
3 左手ロを持ちながら舟に入れます。
まとめ
このように、普段のそば打ちや認定大会等で行えるように、手返し2回で行う四種類の並べ方を説明しましたが、まだ違う入れ方もあると思います。 生舟を縦に置きそばを横向きで入れる人もいます。
入れるルールはないので研究し、何度も練習し綺麗に入れる方法を習得してください。